まえがき

Ellen White, 32才

エレン・ホワイト(1827年−1915年米国メイン州生まれ)

献身なクリスチャンで、エレン・ホワイトは17才までメソジスト教会の一員だった。 1843年にイエス・キリストは再びやって来ると信じ、周りの人に伝えたために教会から除名された。 神様からの幻が先に他の二人に与えられたが、二人ともそれを伝える義務を拒否した。 ホワイトも「高慢になりそうだから勘弁して下さい」と祈ったが、「高慢になりそうな場合、あなたを病気にする。 だから与えられた幻を忠実に伝えなさい」という答えがあった。 弱く、あまり教養を受けなかったにも関わらず、ホワイトは多くの記事や本を書いて、神様を心から信じる人を励ましたり戒めたりして、いろんな勧告を残した。

クリスチャンの間では「預言者はもう起こらない。 神様からの言葉は聖書の時代で終わった」と言うが、聖書は何を教えているでしょうか。 コリント人への第一の手紙の12章に、「神様は教会の中で、人々を立てて、第一に使徒、第二に預言者、第三に教師・・・者をおかれた」と書いてある。 2章後の14章の39節に、「私の兄弟たちよ。 このようなわけだから、預言する事を熱心に求めなさい」と。 またイエス・キリスト本人が世の終わりの前兆について、「また多くの偽預言者が起こって、多くの人を惑わすであろう」と言った(マタイ24:11)。 預言者が皆だめだったら、わざわざ「にせ」を言わなかったでしょう。 それにヨエルが世の終わりについて預言して、「その後私は我が霊をすべての肉なる者に注ぐ。 あなたがたの息子、娘は預言をし、あなたがたの老人たちは夢を見、あなたがたの若者たちは幻を見る」とヨエル2:28に書いた。 このエレン・ホワイトはその一人である。

そもそもこの問題は黙示録22:18−19の間違った解釈で始まった。 でもこの本はヨハネが書いた黙示録に何も付け加えようとしないし、彼の預言の書の言葉を取り除こうともしない。 同じ神様がヨハネに幻を与えたようにエレン・ホワイトにも与える事にした。 誰が何を教えようと、うのみにしないで、聖書に掛けて調べるべきではないでしょうか。 イザヤ8:20にはこの良いアドバイスがある、「教えと証しに尋ねなければならない。 もし、この言葉に従って語らなければ、その人には夜明けがない」。 つまり、言っている事は聖書に反するならば、その人は間違ってると分かる。

「宗教は怖い」とか「宗教で戦争なんかよく起こるんじゃない?」とかよく耳にする。 確かに真理を一番大事にしない宗教はとんでもないところに走ってしまう。 ほとんどすべての宗教団体は神様の言葉より自分が作り出した教理の方を重んじる。 だから彼らはサタンに操られ、戦争などを起こしたりする。 個人個人は「人間の戒めより神様の戒めを大事にする」と決める時、迫害される覚悟が必要。 しかし自分の人生は自分のものではなく、神様から頂いたものだと悟る時、素晴らしい人生の指針が与えられ、そして心に本当の平和が広がるでしょう!

ホワイトが自分は「預言者」と一度も言っていないが、そう言われても「違う」とも言わなかった。 自分は「神様の使い(メセンジャー)」と言った。 「預言者」と言えば普通は「未来の事を明かす人」と思われているでしょう。 でも勧告を与えたり、食生活の改善や簡単な自然治療法を訴えたりして、この世の終わりの時に生きている人のために人生のあらゆる面に渡って神様からのアドバイスを伝えた。 もちろん、幻で見た過去や未来の事をも明かしてくれた。 いろんな本を書いたが、この「キリストとキリストの天使たちとサタンとサタンの天使たちとの間の大闘争」が一番大事だと言い残した。 世界で聖書についで一番大事な本を日本語に翻訳して、出版できる事を光栄に思います。 ダニエル・ウインターズ(^−^)。

*注: このまえがき、単語表、と各章の最後に出る「参照」のところはエレン・ホワイトによるものではない。

 

大闘争の単語表

単語
意味
最初出るところ

イエス・キリスト
神様のひとり子。 この世界と宇宙にあるものすべてを創った。 ほぼ2,000年前に人間として生まれ、33才の時に殺され、復活して、今天国で取り成しの仕事をしている。 もうすぐ再び地球に来て、永遠にすべてのものを支配する事になる。
題名

サタン、デビル
悪魔。 悪の創始者である。 元々素晴らしい天使だったが、自ら堕落してしまった。 この世の支配権を今握っているが、いつか神様によって滅ぼされる。
題名、4章

イエス・キリスト、父なる神様。
1章

見た、見せてくれた
著者エレン・ホワイトが幻を見てこの本を書いた時に、神様からの天使が同伴していて、いろいろ教えたり見せたりしてくれたので自分の目で実際「見た」事を書いた。
1章

神様
父なる神様、子であるイエス・キリスト、それに聖霊。 3人とも神様だ。
1章

神の子、息子
イエス・キリスト。
1章

神様の言葉
1.神様が言う事。
2.聖書。
2章
18章

身受けする、償う、あがなう
イエス・キリストが人間を救う仕事。 人間は元々神様のもの。 でも罪を犯したから今はサタンのもの。 また自分のものにするためにイエスは救い主として世に来て、死んで、よみがえった。 その過程や仕事の事。
3章

あの天使
エレン・ホワイトの同伴の天使。 この幻と共に神様は案内係りの天使をも著者のエレン・ホワイトが見ている事を理解できるように送った。その特定の天使の事。
3章

降臨
イエス・キリストが正式に地球に来る事(アドベント)。 ほぼ2,000年前は最初で、2回目は世の終わりの時。 この2回目来る事を「再臨」とも呼ぶ。 ルカ2:11、マタイ24:30を参照。
4章

神の小羊
イエス・キリスト。
4章

バプテスマのヨハネ
イエスのいとこ。 預言者。 洗礼を受けるよう呼び掛けた人。
4章

バプテスマ
全身を水面下する洗礼。
4章

エリヤ
死ななかった預言者。
4章

( )
原文にないもの。
4章

いけにえ
神様に捧げる動物。 イエス・キリスト自身の犠牲。
5章

イエスの民、神様の民
1.昔のイスラエル人とユダヤ人。
2.現在、イエスを信じる人皆。
5章
17章

神様の本
1.天国にある「命の本」。 永遠に生ける人たちの名前が書かれている。
2.聖書。
6章
18章

ミカエル
天国の天使のかしら。
6章

ヘンルーダ
みかん科の木。 その葉っぱは薬用として使われている。
7章

兄弟、姉妹
イエス・キリストを信じる仲間。
7章

ホサナ
神様を賛美する!
9章

安息日
金曜日の日没から土曜日の日没までの期間。 その間休まなければならない。 創世記2:2−3を参照。
10章

メッセージ
神様からの言葉やそれを広めるための運動。
10章

イエスの昇天
「死」という意味ではない。 生きたままで天国に昇った。
11章

使徒
伝道を職とする人。 特にイエスの弟子たちとパウロを指す。
12章

人の子
イエス・キリスト。
13章

異邦人
イスラエル人とユダヤ人以外の人。
14章

パウロ
改心する前、彼の名前はサウロだった。 使徒行伝13:9を参照。
15章

1843年、1844年
イエスの再臨や世の終わりになる年と信じられていた。 実は、ダニエル章8:14の預言の期間がこの年に終わった。
23章

牧者
1.教会のリーダーたち。 牧師、神父など。
2.イエス・キリスト
23章

聖人
本当に心から神様に従う人皆。
24章

聖所
天国でイエスがあがないの仕事をしている場所。 庭、聖なる場所(第一の部屋)、と至聖所(第二の部屋)でできている。 モーセが作った幕屋は天国にある聖所のコピーだった。 「宮」と「神殿」とも呼ぶ。 ヘブル人への手紙9章を参照。
25章

あがない、償い
イエスが私たちの罪を消す仕事。
25章

シオン
1.今天国にある神様の都「エルサレム」の別名。
2.神様に従う人、団体。
26章

ケルブ
天使の一種。
27章

神様に反対する大きな集団。 黙示録13章を参照。
28章

エホバ
父なる神様の名前の一つ。
28章

カナン
イスラエル人に約束された地の名前。 天国のひゆ。 創世記12:5を参照。
28章

五旬節の日
主の祭りの一つ。 レビ記23:15−16、使徒行伝2章を参照。
29章

アドベンチスト
イエス・キリストのやって来る(アドベント)を信じる人、団体。
29章

ラオデキア
最後の教会。 神様に対して富んでいると思い込んでいるが、本当は貧しい教会。 黙示録3:14−22を参照。
32章

後(のち)の雨
イエス・キリストの再臨の直前に聖霊は大いに注がれる。 ヨエル2:23、使徒行伝3:19を参照。
32章

ヨベル
自由になる年。 昔のイスラエルで50年置きにすべてのものを元々の所有者に返して、農作物も作らない。 レビ記25:10を参照。
37章

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