第10章

キリストの復活

安息日に、弟子たちが自分の主の死を悲しみながら休んでいた間、栄光の王イエスも墓の中で休んだ。 その夜はゆっくりと過ぎた。 まだ暗いうちに墓の上を舞っていた天使たちは、自分の愛する司令長官である神様の愛しい息子の解放の時間が迫っている事を知っていた。 そしてイエスの勝利の時間を待ち焦がれていた時、ある力強い天使が素早く天国から飛んできた。 その天使の顔は稲妻のようで、服は雪のように白かった。 飛んできた跡の暗やみは彼の光で消散され、その光と栄光でイエスの遺体を自分の物だと意気揚々と主張していた堕天使たちが怖くなり、逃げた。 イエスが侮辱を受けた光景を目撃し、聖なる眠りの場所を見張っていたひとりの天使は、先に天国から来た天使と合流して、墓まで降りて来た。 墓に近づくと地面が揺れ始め、大きな地震が起こった。 力強い方の天使が墓の前の石をつかみ、入口から素早く転がして、その上に座った。 

番人たちはひどい恐怖に襲われた。 イエスの遺体を引きとめる権力はどこに行ったのだろう? 遺体が弟子たちに盗まれる事や自分の任務を考えてはいなかった。 天使たちの光が太陽よりも明るく周りを照らして、非常にまぶしかったので彼らは驚き恐れた。 ローマの番人たちが天使を見て、死んだ人のように地面に倒れた。 天使のひとりが勝ち誇って石を転がし、澄んだ力強い声で、「神様の息子よ! あなたのお父さんが呼んでいる! 出て来なさい!」と叫んだ。 死はもうイエスを支配する事ができなくなった。 死んでいたイエスは立ち上がった。 一方の天使は墓に入り、勝利を得たイエスが立ち上がると、その頭に巻かれていた布をほどいてあげた。 厳粛ないけいの念に打たれた天使の大勢は、イエスが征服者として墓から歩み出た光景を眺めた。 イエスが荘厳に墓から歩み出ると、光っている天使たちは地面へひれ伏して拝み、神聖な囚人をもう引き留められない「死」に対して勝利の歓声を上げ、歌を歌った。 もはやサタンは勝ち誇らなかった。 彼の天使たちは天国の天使たちの物を貫くようなまぶしい光から逃げてしまった。 そこで彼らが自分の王に、「暴力的にも獲物が取られた」と激しく苦情をぶつけ、「すごく嫌なやつが死からよみがえった」と訴えた。

サタンと彼の天使たちは、自分の力で堕落させた人間を操り、少しの間命の主を墓に倒した勝利を楽しんでいたが、その地獄的な勝利はつかの間のものだった。 イエスが威厳のある征服者として監獄から歩み出た時、サタンは、「いつか死んで、支配している国を、その支配権を持つ者に渡さないといけない始末になる」事を悟った。 あんなに努力して、力を振るったのに、イエスを陥れなかった。イエスが人間のために救いの道を開いたので、誰でもその道を歩む者は救われる事に対してサタンは嘆いたり、激怒したりした。

しばらくの間サタンは悲しく、苦しそうだった。 自分の天使たちを集め、次にどうやって神様の統治に反抗を続けるかについて会議を開いた。 サタンが自分の天使たちに、「祭司長たちと長老たちの所に早く行け。 以前彼らをだまし、盲目にし、イエスに対して無情にさせる事に成功した。 イエスは詐欺師だと信じさせた。 あのローマの番人たちは、『イエスがよみがえった』という嫌な事を知らせるだろう。 我々は祭司たちや長老たちを誘導して、イエスを憎ませ、殺させた。 でも今度、その行為のひどさを彼らに思い知らせてやろう。 もしイエスがよみがえったという事が知られると彼らは、『罪のない人を殺した』と見なされ、皆に石で打ち殺されるだろう」と言った。

天使の大勢が天国に戻ると、光と栄光が消え、そこにいたローマの番人たちは周りを警戒しながら立ち上がったのを私は見た。 墓の入口からその巨大な石が転がされ、そしてイエスがよみがえったという事に気づくと彼らはびっくり仰天した。 そこで急いでこの驚くべき出来事を祭司長たちと長老たちに伝えに行った。 その驚異的な報告を聞くと人殺しの顔がみな真っ青になってきた。 自分たちのやった事で彼らは恐怖感に襲われた。 もし、その報告が本当だったら、自分たちは滅びると気付いた。 しばらくの間ぼう然自失して、何を言ったらいいのか、どうしたらいいのか分からず、ただ黙って互いに顔を見合わせた。 イエスを信じようとしたら、「罪を犯した者」と定められる立場に立たされる。 そこでちょっとわきへ離れ、互いに相談した。 「イエスが素晴らしい栄光と共によみがえり、番人たちはその栄光で死んだ者のように地面に倒れた」という報告が広まると人々が激怒するので、自分たちは殺されるに違いないと思った。 この事件をもみ消すことに決め、兵士たちに口止め料を払う事にした。 そして彼らに大金を差し出して、「『弟子たちが夜中にきて、我々の寝ている間に彼を盗んだ』と言え」と言った。 そこでその番人たちが、「持ち場で寝た」という事に対して受ける処置について聞くと、「我々が総督を説いて、あなたがたに迷惑が掛からないようにしよう」と答えられた。 ローマの番人たちは祭司たちと長老たちの提案に賛成して、お金のために自分の名誉を売ってしまった。 

イエスが十字架に掛かり、「完了した!」と叫んだ時に岩が裂け、地面が揺れ、それにいくつかの墓が揺さぶり開かれた。 イエスが死からよみがえり、死と墓を征服して、監獄から勝利を得た征服者として歩み出たとき、地面はぐらぐらと揺れ、天国の素晴らしい栄光がその聖なる場所に集中した。 そして多くの死んだ義人がイエスの呼び掛けに従い、イエスの復活の証人になった。 その復活され、恵まれた聖人たちは栄光を受け、出て来た。 彼らは天地創造の時からキリストの時まで各時代に生きていた特別に選ばれた少数の聖人たちであった。 祭司長たちや律法学者たちがキリストの復活を隠そうとしながら、キリストの復活を証言し、その栄光を宣言するために神様はあの集団を選び、それぞれの墓から呼び起こした。

よみがえった人たちの身長や容貌はばらばらだった。 地球の住民が退化して、器量のよさと体力がだんだん落ちてきている、と私は教えられた。 サタンは病気と死の支配権を握っている。 各時代において地球の呪いは明らかになり、サタンの権力がもっとはっきりと見えてきている。 よみがえった人の中のある人たちは容貌や姿が他の人より立派だった。 ノアやアブラハムの時代に生きた人は姿と器量のよさと体力の面で、より天使に似ていた事は私に示された。 しかし、世代ごとに弱くなり、病気にかかりやすく、寿命が短くなってきている。 サタンは、人間を悩ませ、衰弱させる方法を勉強し続けている。

イエスの復活後、(墓)から出て来た聖なる人たちは多くの人に現れ、「人間のためのいけにえはもう完了し、ユダヤ人にはりつけられたイエスが死からよみがえった」と言い、「我々もイエスと共によみがえった」と付け加えた。 彼らはイエスの強い力によって墓から呼び起こされた事を証言した。 うその報告が流されたにもかかわらず、祭司長たちやサタンと彼の天使たちがこの件を隠せなかった。 なぜなら、墓から呼び起こされたこの聖なる集団が驚くべき喜ばしいニュースを広めたからである。 更に、イエスが悲嘆にくれた弟子たちに姿を現し、不安を取り除いたので、彼らの悲しみは喜びと幸福に変わった。

そのニュースが市から市へ、町から町へと広まったので、今度ユダヤ人は、自分たちが殺されるのではないかと恐れ、弟子たちに対する憎悪を隠した。 彼らはうその報告を広める事にすべての望みをかけた。 このうそが真実だ、と願う者はそれを信じた。 ピラトは震え上がった。 「イエスが死からよみがえった際に多くの人を復活させた」という力強い証言を彼は信じ、心の平和が永久に去ってしまった。 この世の名誉のためと、自分の権威や命を失わないためにピラトはイエスを死に引き渡した。 ただ普通の無罪の人の血を流したのではなく、自分は神様の息子の血を流してしまった事を、もはや納得せざるを得なくなった。 ピラトの人生は惨め、終わりまで惨めなものだった。 すべての希望や楽しみが絶望と苦悩で押しつぶされたので、彼は慰められるのを拒み、悲惨な最期を遂げた。

ヘロデの心は更に冷酷になり、「イエスがよみがえった」と聞いてもあまり気にしなかった。 ヤコブの命を奪った事がユダヤ人を喜ばせたと見て、ペテロをも捕らえ、殺そうとした。 しかし、神様はペテロにやるべき仕事を与えたので天使を送って、彼を救い出した。 ヘロデは裁きに遭った。 大衆の目の前で、自分自身を褒めたたえた時に神様に打たれ、ぞっとするような死に方をした。

朝早く、まだ暗いうちに、聖なる女性たちはイエスの遺体に塗る甘い香料を墓の方へ持って行った。 すると、なんと墓の入口にあったあの重い石が転がり、遺体は中になかった。 遺体が敵に奪われたのではないかと彼女たちは恐れ、落ち込んだ。 するとそのそばに、白い服を着た天使がふたり現れたのではないか! 天使たちの顔は明るく、光っていた。 天使たちは聖なる女性たちの用事を知っていたので直ちに、「あなたたちはイエスを探しているが、もうここには居ない。 イエスはよみがえった。 イエスが横たわっていたところをごらんなさい。 さあ、弟子たちのところに行って、『イエスはあなたたちより先にガリラヤへ行く』と伝えなさい」と言った。 しかし女性たちはびっくり仰天して怖がった。 そして慌てて、自分の主がはりつけにされたので慰められる事のない喪服中の弟子たちのところに急いで走り、見た事や聞いた事を知らせた。 弟子たちはイエスがよみがえった事を信じられなかったが、知らせてくれた女性たちと一緒に急いで墓の方に走り、そして本当にイエスがそこに居ない事を確かめた。 亜麻布の服はそこにあったが、「イエスは死からよみがえった」という良き知らせを信じられなかった。 帰り道に彼らは、自分の見た事や女性たちの報告を考え巡らして、不思議に思った。 しかし、マリヤは墓の近くで見た事を考えながら、「だまされたかな?」という思いに悩まされ、名残を惜しんだ。 新しい試練が待ち受けているだろうと思っていた。 また悲しい気持ちに襲われた彼女は、激しく泣き崩れた。 もう一度身をかがめ、墓の中を見ると、そこに白い服を着たふたりの天使が居た。 彼らの顔の表情は明るく、光っていた。 ひとりはイエスの遺体が横たわっていた所の頭の方に、もうひとりは足の方に座っていた。 そしてマリヤに優しく声を掛け、「なぜ泣いているのか」と尋ねた。 「誰かが、私の主を取り去りました。 そして、どこに置いたのか、分からないのです」とマリヤは答えた。

彼女が墓から振り向くとイエスがそばに立っているのを見たが、それはイエスだと知らなかった。 イエスはマリヤに優しく話し掛け、悲しみの原因を聞いて、「誰を探しているのか」と尋ねた。 その話し掛けてくれた人は庭の管理人だとマリヤは思って、「もし主をどこかへ運んだのなら、その置いた場所を教えてくれるなら、自分が引き取りに行く」と頼み込んだ。 そこでイエスは神聖な口調で、「マリヤよ」と言った。 マリヤはあの愛しい声色をよく知っていたので、ためらわず、「主よ!」と返事をした。 彼女は喜びのあまりイエスを抱こうとしたが、イエスは一歩下がって、「私にさわってはいけない。 私は、まだ父のみもとに上っていないのだから。 ただ、私の兄弟たちの所に行って、『私は、私の父またあなたがたの父であって、私の神またあなたがたの神であられるかたのみもとへ上って行く』と、彼らに伝えなさい」と言った。 マリヤは喜びながら急いで、弟子たちの所にその良き知らせを伝えに行った。 イエスも急いで父のもとに昇り、父の唇から、「いけにえを受け取り、すべてうまくやった」と聞いた上、天上の権利と地上の権利をすべて自分の父から受けた。

天使たちは雲のように神様の息子を囲み、栄光の王が入れるために朽ちる事のない門を上げるよう命じた。 イエスはその聖なる輝かしい大勢と一緒に居た間も、自分の父の前で神様の栄光に包まれていた間も、地球に居るかわいそうな弟子たちのことを忘れなかった事を私は見た。 戻って、彼らと共に居る間に力づけるための力を、イエスは自分の父から授かった。 そしてイエスは同じ日に戻り、弟子たちに姿を見せた。 もう既に自分の父のもとに昇り、力を授かったので、自分の体を触る事を許した。

しかし、この時トマスはその場に居なかった。 彼は他の弟子の報告を素直に信じず、(イエスの)手にある釘跡に指で触り、脇にある残酷なやりが刺された跡を手で触らない限り、「決して信じない」と固く言い切った。 これで兄弟に対する信頼の薄さを表した。 皆が同じような証拠を必要とするなら、ほとんどの人はイエスを受け入れず、その復活を信じない。 でも弟子たちの報告が言い伝えられ、実際に見たり、聞いたりした人たちの口から多くの人がそれを受け取るのは神様の心だった。 神様はこんな不信に対して喜ばなかった。 イエスが弟子たちと再び会った時にトマスはそこに居た。 彼はイエスを見るなり信じた。 でも見るに加え、触る証拠がないと満足しないと断言したので、イエスが彼の望んだ証拠を与えた。 そこでトマスは、「わが主よ、わが神よ」と叫んだ。 しかしイエスはその不信のため、「あなたは私を見たので信じたのか。 見ないで信ずる者は、さいわいである」と彼を叱った。

同じように第一と第二の天使のメッセージを経験していない人は、そのメッセージを順番に従った経験のある人から受け取る必要がある事を私は見た。 イエスがはりつけにされたように、これらのメッセージもはりつけられてしまった。 そして「天下でイエス以外の名前には人間に与えられた名前の中で救いはない」と弟子たちが宣言したように、神様に仕えている人たちも、第三のメッセージに関する真理の一部だけを受け入れる人に、「神様に与えられたままで第一、第二、第三のメッセージを喜んで受け入れなければならない。 そうしないなら、これらのメッセージから完全に手を引きなさい」と忠実に、また大胆に宣言するべきである。

聖なる女性たちが、「イエスがよみがえった」という知らせを伝えていた間、ローマの番人たちは、祭司長たちや長老たちに言われた通り、「私たちが夜に寝ている間弟子たちが来て、イエスの遺体を盗んだ」といううそを広めていた事は私に示された。 サタンがこのうそを祭司長たちの心と口に吹き込んだ。 そして人々は言われる通りに受け入れる心構えをした。 しかし、神様はこの出来事を確かにした。 救いが懸かっているこの大事な事を疑いの余地のないものにするため、祭司たちや長老たちがその事を隠す事のできないようにした。 証人たちが死からよみがえり、キリストの復活を証言した。

イエスは40日間弟子たちと一緒に過ごして、彼らに神の国についてもっと具体的に教え、弟子たちの胸を弾ませ、喜ばせた。 イエスは弟子たちに自分の苦しみや死、それに復活に関する、彼らが見た事や聞いた事を証言するよう任命した。 更に、自分が罪のためにいけにえをささげたので、誰でも近付いて来る者は永遠の命を得る、という事を証言するよう任せた。 イエスは忠実に、彼らが迫害されたり、困難に遭ったりする事はあるが、自分の言った言葉を思い出す事と、彼ら自身の経験した事を振り返る事によって楽になる、と優しく教えた。 自分は悪魔の誘惑に打ち勝ち、そして試練と苦難を通してその勝利を保持した、と弟子たちに言った。 サタンがもう自分に対して何の力も無い、でも弟子たちや今後自分の名前を信じるようになる人にもっと直接的にサタンの誘惑と力がのし掛かってくる、とイエスは言った。 自分が打ち勝ったように彼らも打ち勝つことができる。 イエスは弟子たちに奇跡を起こす力を授けた。 悪い人たちは彼らの体に対して力を振るう事もあるが、時には天使を送って彼らを救い出したりして、与えられている使命が成し遂げられるまで命は取られない、とイエスは教え続けた。 そしてそれぞれの証言が終わると、伝えていた証言を証明するために命が取られる場合もある、と言った。 不安だったイエスの信者たちは喜んでその教えを聞き入れた。 その聖なる唇から出る言葉を一つ一つ楽しく、熱心に聞いた。 そこで彼らは、イエスが絶対に世の救い主である事を確信した。 語られた一つ一つの言葉がみな深く心に刻まれた。 そして彼らは、天からの神聖な先生と別れなければならないで、もうそろそろ、イエスの口から出る慈悲深い慰めの言葉が聞けなくなるので悲しんだ。 天国に行って、彼らのために豪邸を造り、また来て、彼らを歓迎して、そして永遠に一緒に居られる、とイエスに言われると、弟子たちの心はまた愛で温まり、胸が弾んだ。 弟子たちを導き、祝福し、そしてすべての真理を教えてくれる慰めの者「聖霊」を送ってあげる、とイエスが言ってから、両手を上げ、彼らを祝福した。

マタイ27:52−53、28章、マルコ16:1−18、ルカ24:1−50、ヨハネ20章、使徒行伝12章を参照
「第一、二、三の天使たちのメッセージ」について黙示録14:6−12、この本の23章,24章,28章を参照

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第11章

キリストの昇天

全天は、イエスが自分の父のもとに昇って来る大勝利の時を待っていた。 天使たちが栄光の王を迎え、勝ち誇りながらイエスを天国まで護衛するために降りてきた。 イエスが弟子たちを祝福してから彼らと別れ、天に引き揚げられた。 イエスが先頭に立って上へ行くと共に、復活の時によみがえった多くの捕虜たちが付いて行った。 多くの天使も一緒に昇った。 天国では数え切れないほどの天使がイエスの帰りを待っていた。 聖なる都に昇って行きながら付き添った天使たちが、「門よ。 おまえたちのかしらを上げよ。 永遠の戸よ。 上がれ。 栄光の王が入って来られる」と叫んだ。 イエスの帰りを都で待っていた天使たちは有頂天になって、「栄光の王とはだれか」と叫んだ。 そして付き添った天使たちは勝ち誇って答えた、「強く、力ある主! 戦いに力ある主! 門よ! おまえたちのかしらを上げよ! 永遠の戸よ。 上がれ。 栄光の王が入って来られる」。 天の大勢は繰り返して叫んだ、「栄光の王とはだれか」。 すると付き添った天使たちが美しいメロディーで、「万軍の主! これぞ、栄光の王!」と答えた。 そしてその聖なる列が都へ行って入った。 入ると天国の大勢は皆、自分の威厳のある司令長官である神様の息子を囲み、熱愛をこめたおじぎをし、持っているキラキラ光る冠を彼の足元に投げた。 そして彼らが金の琴を取り、殺されても威厳と栄光を持ち、再び生きる小羊のために美しく深みのある音楽や歌で全天を満たした。

次に、自分の主が天の方に昇っている姿を最後まで悲しそうに眺めている弟子たちの様子は私に示された。 彼らのそばに白い服を着たふたりの天使が立って、「ガリラヤの人たちよ。 なぜ天を仰いで立っているのか。 あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは、天に上って行かれるのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになるであろう」と言った。  イエスの母も弟子たちと一緒に神様の息子の昇天を目撃した。 そして彼らは、イエスの素晴らしいわざやこの短い間に起こった不思議な、栄光のある出来事について話し合って、その夜を過ごした。

サタンは自分の天使たちと相談し、神様の統治に対する深い憎しみを持って、「私が地球の権威と権力を持つ限り、イエスに従う人に対して十倍の努力をしないといけない。 イエスに対しては何もできなかったが、できれば、彼の信者たちを倒さなければならないし、各世代に渡ってイエスとイエスの復活や昇天を信じる者を陥れなければならない」と言った。 更にサタンは、「イエスは弟子たちに我々を責めたり、追い出したり、また我々が病気にした人たちを治したりする権力を与えた」と自分の天使たちに詳しく説明した。 それでサタンの天使たちは、イエスの信者たちを滅ぼそうと、吠えるライオンのように出掛けた。 

詩篇24:7−10、使徒行伝1:1−11を参照

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第12章

キリストの弟子たち

はりつけにされたが、復活した救い主のことを弟子たちは力強く説いた。 彼らは病人をいやし、生まれつき足の不自由な人まで完全に治してあげた。 彼は皆の前で歩いたり、飛び跳ねたり、神様を賞賛したりして、弟子たちと一緒に神殿に入った。 その知らせが広まると人々は弟子たちの周りに押し寄せ始めた。 多くの人が駆け集まり、いやされた事に対して驚いて、不思議に思った。

イエスが死ぬと祭司長たちは、これで奇跡はなくなり、大騒ぎも消滅して、人々は再び人間の習わしに戻るだろう、と思った。 しかし、見よ! 彼らのただ中に、弟子たちは奇跡を起こして、皆が驚きのあまりぼう然と彼らを見つめていた。 イエスははりつけにされたので、弟子たちはどこからこの力を手に入れたのか。 イエスがまだ生きている間、自分の弟子たちに力を与えたと彼らは思っていたので、イエスが死ぬと自然に奇跡も消えるだろうと考えていた。 そこでペテロは、彼らが戸惑っているのを知って、「イスラエルの人たちよ、なぜこの事を不思議に思うのか。 また、私たちが自分の力や信心で、あの人を歩かせたかのように、なぜ私たちを見つめているのか。 アブラハム、イサク、ヤコブの神、私たちの先祖の神は、そのしもべイエスに栄光を賜ったのであるが、あなたがたは、このイエスを引き渡し、ピラトがゆるすことに決めていたのに、それを彼の面前で拒んだ。 あなたがたは、この聖なる正しいかたを拒んで、人殺しの男をゆるすように要求し、いのちの君を殺してしまった。 しかし、神はこのイエスを死の中から、よみがえらせた。 私たちは、その事の証人である」と言った。 生まれつき足の不自由な人を完全に治したのはイエスに対する信仰である、とペテロが彼らに言った。

祭司長たちや長老たちがこの言葉に耐えられなかったので、弟子たちを捕まえ、監禁しておいた。 しかし、弟子たちの話をたった一度聞いただけで何千人もの人がイエスの復活と昇天を信じ、改宗した。 祭司長たちや長老たちは悩んでいた。 人々の思いを自分たちの方に向かせるためにイエスを殺したが、事態は以前より悪くなってきてしまった。 「神様の息子の殺害者」として弟子たちに公然と訴えられ、この事がどこまで発展するのか、そして人々にどう思われるのか予想できなかった。 喜んで弟子たちを殺したかったが、群集に石打されるのでは、と怖がっていた。 そこで弟子たちを呼び出し、会議場に連れて来させた。 正しい者の血を渇望していた人たち、正に同じ人たちが会議場に居た。 ペテロが「イエスの弟子の一人」として訴えられた時に、卑怯にも悪口とののしりを掛けて否定したことを彼らは聞いていた。 ここでペテロを脅かそうとしたが、彼はもう改心した。 こうしてペテロにイエスを褒めたたえるチャンスが与えられた。 前に一度イエスを否定したが、ここでその軽率で、卑怯な否定の汚点を消して、否定していた名前に敬意を表す事ができる。 臆病な恐れは今やペテロの胸には無かった。 ペテロが聖なる勇気と聖霊の力で大胆に、「この人が元気になって皆の前に立っているのは、ひとえに、あなたがたが十字架につけて殺したのを、神が死人の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの御名によるのである。 このイエスこそは『あなたがた家造りらに捨てられたが、隅のかしら石となった石』なのである。 この人による以外に救いはない。 私たちを救いうる名は、これを別にしては、天下のだれにも与えられていないからである」と断言した。

人々はペテロとヨハネの大胆ぶりに驚いた。 二人の高貴で大胆な振る舞いが人殺しに迫害された時のイエスの振る舞いによく似ていたので、二人とも「イエスと一緒にいた者」と皆に認められた。 以前イエスを否定した時、イエスに悲哀に満ちた顔付きでペテロは叱られたが、この時大胆に主を認めたのでイエスに認められ、祝福された。 そしてイエスに認められたしるしとして、ペテロは聖霊に満たされた。

祭司長たちには弟子たちに対する憎しみを表すほどの勇気はなかった。 その二人を会議場から出るように命じ、内輪で話し合った。「あの人たちをどうしたらよかろうか。 彼らによって著しいしるしが行われたことは、エルサレムの住民全体に知れわたっているので、否定しようもない。」 彼らはこういった良い働きの広まりを恐れた。 広まったら、自分たちの権力は失われ、イエスの殺害者と見なされる。 あまり勇気がなかったから二人にただ、死にたくないならイエスの名前によって話すな、と命じ、脅した。 しかしペテロは、自分たちの見た事や聞いた事を告げるしかない、と大胆に言った。

病気で苦しめられた人々が連れて来られると、弟子たちは皆をイエスの名前でいやし続けた。 祭司たちや長老たち、それに彼らと深く関わりがあった人たちは不安に陥った。 はりつけにされたが、復活して、昇天した救い主の旗印の下には、毎日何百人もの人が参加していた。 彼らがこの大騒ぎを鎮めようと使徒たちを牢獄に閉じ込めた。 そこでサタンは勝ち誇って、悪天使たちも大変喜んだ。 しかし、神様の天使たちは送られ、獄のドアを開け、大祭司や長老たちの命令に反して、「神殿に入って、命の言葉を一つ残らず告げなさい」と使徒たちに命じた。 会議員が集まり、警官を送って、囚人を引き出して来させようとした。 しかし、警官が獄のドアを開けて見ると、引き出しに来た囚人はそこに居なかった。 彼らは祭司たちや長老たちのところに戻って、「獄には、しっかりと錠がかけてあり、戸口には、番人が立っていました。 ところが、あけて見たら、中にはだれもいませんでした」と告げた。 そしてある人が入って、「行ってごらんなさい。 あなたがたが獄に入れたあの人たちが、宮の庭に立って、民衆を教えています」と知らせた。 それで警官の長が警官たちと一緒に行って、群集に石打される事を恐れたので、手荒なことはせずに彼らを連れて戻った。 彼らを連れ戻した後、議会員の前に立たせた。 そして大祭司が、「あの名を使って教えてはならないと、厳しく命じておいたではないか。 それだのに、なんという事だ。 エルサレム中にあなたがたの教えをはんらんさせている。 あなたがたは確かに、あの人の血の責任を私たちに負わせようと、たくらんでいるのだ」と使徒たちに言った。

彼らは神様を愛するより、人間に誉められるのを好む偽善者だった。 良心が麻痺していたので使徒たちの一番素晴らしい出来事に対してただ激怒した。 弟子たちがイエスのはりつけや復活、そして昇天のことを説くなら、自分たちは「犯人」と決められ、イエスの殺害者である事が明らかになると分かった。 彼らが以前、「その血の責任は、我々と我々の子孫の上にかかってもよい」と激しく叫んだ時ほどは、イエスの血の責任を負う気はなかった。

使徒たちは大胆に、「人間に従うよりは、神に従うべきである」と断言した。 そこでペテロが言った、「私たちの先祖の神は、あなたがたが木にかけて殺したイエスをよみがえらせ、そして、イスラエルを悔い改めさせてこれに罪のゆるしを与えるために、このイエスを王子とし、救い主として、ご自身の右に上げられたのである。 私たちはこれらのことの証人である。 神がご自身に従う者に賜った聖霊もまた、その証人である」。 人殺しはそれを聞いて激怒した。 再び自分たちの手を血で染め、使徒を殺したかった。 その計画を練っている間天使が神様からガマリエルに送られ、彼が祭司長や指導者たちに良い忠告ができるよう心に働きかけた。 そこでガマリエルが、「あの人たちから手を引いて、そのなすままにしておきなさい。 その企てや、しわざが、人間から出たものなら、自滅するだろう。 しかし、もし神から出たものなら、あの人たちを滅ぼすことはできない。 まかり違えば、諸君は神を敵にまわすことになるかも知れない」と言った。 悪天使たちは祭司たちや長老たちを唆して、使徒たちを殺させようとしたが、その計画をけん制するため天使が神様から送られ、彼らのうちから弟子たちを支持する者を引き起こした。

使徒たちの働きはまだ終わっていなかった。 彼らはまだ王たちの前に立たされ、イエスの名前を証しして、見た事や聞いた事を証言しなければならない。 でも祭司長たちや長老たちは使徒たちを釈放する前に彼らをむち打って、「イエスの名によって語ってはならない」と命じた。 そこで彼らは、神様の愛しい名前のために苦しむに値する者とされた事を喜びながら、議会から出て行った。 そして彼らは神殿や、すべての招かれた家々で説教して、与えられた天職を続けた。 神様の言葉が広まり、増えた。 祭司長たちや長老たちはサタンに唆され、ローマの番人たちにお金を渡して、「寝ている間に弟子たちが来て、イエスの遺体を盗んだ」という虚偽の証言を言わせた。 このうそで本当の事を隠そうとしたが、見よ、イエスの復活の証拠は雨後の竹の子のようにあちこち現れているではないか! 弟子たちはイエスの復活を大胆に宣言し、見た事や聞いた事を証言して、イエスの名前を通して素晴らしい奇跡を起こした。 神様の息子に対して思うままに扱う事が許された時イエスの血を切に求めた人たちの上に、弟子たちが大胆にもその血の責任を負わせた。

神様の天使たちには各時代に渡って、イエスの信者の信仰を支える大事な聖なる真理を守る特別な仕事が託されているのを私は見た。 

イスラエルの望みになる大事な真実の出来事、つまり、イエスのはりつけ、復活や昇天を目撃した使徒たちの上に聖霊が特別に降りて来た。 人間は皆、唯一の望みとして世の救い主に頼り、イエスが自ら命を犠牲にした事で開いてくれた道を歩み、そして神様の戒めを守って生きるべきである。 イエスがユダヤ人に嫌われ、殺された原因となった働きと同じ働きをするためにイエスは弟子たちに力を与えた。 ここに私はイエスの知恵と善さを見た。 彼らにサタンの働きに勝る権力が与えられた。 軽蔑され、悪い人の手によって殺されたイエスの名前を通して、彼らはしるしや不思議な事をした。 イエスの死と復活の前後に栄光や光が集中している事は、イエスが世の救い主である聖なる事実を永久に物語っている。

使徒行伝3−5章を参照

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第13章

ステパノの死

エルサレムで弟子の数が急増した。 神様の言葉が広まり、多くの祭司たちも信じ、従うようになってきた。 信仰の厚いステパノは皆の前で不思議な事をしたり、奇跡を起こしたりしていた。 祭司たちがいけにえ、ささげものや慣例をやめ、イエスを「大いなるいけにえ」として受け入れ始めたので多くの人は怒った。 天から力を受けたステパノは、祭司たちや長老たちを責め、彼らにイエスの偉大さを説いた。 ステパノの知恵と力のある話に反抗できず、勝つ見通しがない、と分かってくると彼らはある男たちにお金を渡して、「ステパノがモーセと神様を汚す言葉を言うのを聞いた」という偽りの証言をさせた。 そして群集をかき立て、ステパノを捕まえた。 その偽りの証人たちを通して、「この人は神殿や律法に反する事を言った。 それに、『あのナザレ人イエスは、モーセが私たちに与えた慣例を廃止する』と言うのも聞いた」とステパノを告発した。

ステパノの裁きの場に居た者は皆、彼の表情に神様の栄光が光っているのを見た。 その顔は天使の顔のように光った。 彼は信仰と聖霊に満ちて立ち、預言者の時代からイエスの降臨、はりつけや復活、昇天に至る時まで順を追って話をした。 そして主は、手で造られた神殿などには住まない事を教えた。 裁きの座についた人たちは神殿を拝んでいた。 彼らにとって、神様に対する悪口より、神殿に対する悪口の方が気に障るものであった。 彼らの悪や、心の無割礼に対してステパノの霊が動かされ、「あなたがたは、いつも聖霊に逆らっている」と聖なる怒りをもって叫んだ。 彼らは外見的に律法を守っていたが、心は腐って、致命的な悪で満ちていた。 ステパノは預言者を迫害した先祖の残忍さに触れ、「彼らは正しいかたの来ることを予告した人たちを殺し、今やあなたがたは、その正しいかたを裏切る者、また殺す者となった」と言った。

祭司長たちや指導者たちは率直な鋭い真理を聞くと激怒して、ステパノをめがけて殺到した。 天国からの光がステパノを照らしながら天をじっと見つめている彼に、神様の栄光の幻が与えられた。 天使たちは彼の周りを舞っていた。 「ああ、天が開けて、人の子が神の右に立っておいでになるのが見える」と彼が叫んだ。 しかし、群集は彼の言うことを聞こうとしなかった。 大声を出しながら彼らが耳をおおい、一斉にステパノに殺到し、街の外に引き出してから石打にした。 そこでステパノはひざまずいて、「主よ、どうぞ、この罪を彼らに負わせないで下さい」と大声で祈った。

ステパノは神様のためによく働き、教会の中で重要な役割を果たすために選ばれたという事を私は見た。 ステパノが石打で殺されると弟子たちは大いに悲しむ、とサタンが知って、大変喜んだ。 しかし、サタンの勝利の喜びは長く続かなかった。 なぜなら、イエスは、ステパノの死を目撃した人の一人に自分を現そうとしたからである。 その人は実際にステパノに石を投げなかったが、彼の死に賛成した。 サウロは神様の教会を迫害するのに熱心で、彼らを探したり、それぞれの家で捕まえたり、信者たちを殺したかった人たちの手に渡したりした。 サタンはうまくサウロを利用していた。 しかし神様は、悪魔の力を砕き、悪魔の捕虜になっている者を自由にする事ができる。 神様の息子とその信者たちに対して反乱を続けるためにサタンは、教養のあるサウロの才能を勝ち誇って利用していた。 しかしイエスは、自分の名前を広め、弟子たちを力付け、ステパノが残した穴をステパノより満たす事ができる聖別された器としてサウロを選んだ。 サウロはユダヤ人に大いに尊敬されていた。 その熱心ぶりと学識で彼らは喜び、と同時に多くの弟子たちはおびえていた。

使徒行伝6、7章を参照

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第14章

サウロの改宗

サウロが、イエスのことを教えた男性たちと女性たちを縛って、エルサレムに引っ張り連れて帰るために委任状を持ってダマスコ市へと旅をした時、彼の周りの悪天使たちは大変喜んでいた。 でも旅中に突然天から光が周りを照らし、悪天使たちを追い散らして、サウロをどたんと地面に倒した。 するとある声が、「サウロ、サウロ、なぜ私を迫害するのか」という声が聞こえた。 サウロは、「主よ。 あなたはどなたですか」と尋ねた。 そこで主が、「私は、あなたが迫害しているイエスである。 あなたがいばらをけるのは難しい」と答えた。 サウロがびっくり仰天し、びくびくしながらまた尋ねた、「主よ。 どうしたら良いでしょうか」。 主が、「立ち上がって、町に入りなさい。 そうすれば、あなたのしなければならない事が告げられるはずです」と答えた。 

同行者たちはその声を聞いたが、誰も見えなかったので言葉を失い、あぜんとしていた。 光が消えていくとサウロは地面から立ち上がり、目を開けたが誰も見えなかった。 天国からの栄光の光で彼は盲目になってしまった。 同行者が彼の手を引き、ダマスコ市まで連れて行った。 そこで彼は三日間も目が見えず、何も食べたり飲んだりはしなかった。 サウロが捕らえようとしていた人の一人に主が自分の天使を送り、幻の中で、「『まっすぐ』という街路に行き、サウロというタルソ人をユダの家に尋ねなさい。 そこで、彼は祈っています。 彼は、アナニヤという者が入って来て、自分の上に手を置くと、目が再び見えるようになるのを幻で見たのです」と教えた。

この事は何かの間違いではないか、と思ったアナニヤは、サウロについて耳にした事を主に告げようとした。 でも主がアナニヤに、「行きなさい。 あの人は私の名を、異邦人、王たち、イスラエルの子孫の前に運ぶ、私の選びの器です。 彼が私の名のために、どんなに苦しまなければならないかを、私は彼に示すつもりです」と言った。 そしてアナニヤは主の指示に従って家に入り、サウロの上に手を置いて、「兄弟サウロ。 あなたが来る途中でお現れになった主イエスが、私を遣わされました。 あなたが再び見えるようになり、聖霊に満たされるためです」と言った。

すると直ちにサウロが見えるようになり、起き上がってバプテスマを受けた。 そして会堂に行って、「このキリストこそが神様の息子である」と教えた。 その話を聞いた人たちは驚いて、「この人はエルサレムで、この名前を呼ぶ者たちを滅ぼしたではありませんか。 ここへやって来たのも、彼らを縛って、祭司長たちのところへ引いて行くためではないのですか」と言った。 しかしサウロはますます強くなって、ユダヤ人を言い伏せた。 彼らはまたも窮地に追い込められた。 サウロは、聖霊の力で自分が経験した事を伝えた。 彼がイエスに対抗していた事とイエスの名前を信じた者を皆探し出し、死に引き渡す事に熱心だった事は、周知の事実だった。 その奇跡的な改宗談で多くの人は、「イエスは神様の息子だ」と確信した。 サウロは自分に起こった出来事を話した。 つまり、ダマスコ市の方に旅をして、男性たちと女性たちを縛って獄に送ったり、死に至るまで迫害したりしている最中、突然天からまぶしい光が自分の周りを照らし、そしてイエス自身が現れ、イエスこそが神様の息子であるのを教えてくれた、と話した。 影響力の大きいサウロは大胆にイエスの事を教えた。 彼は聖書に精通していて、イエスに関する預言に聖なる光が当たったので改宗後には真理を大胆に、はっきりと教えて、聖書の教えを曲げようとする解釈があれば、正す事ができた。 神様の霊に覆われながらサウロは、イエスの最初の降臨まで預言された事を順に追って教え、イエスの苦しみ、死、や復活に関する預言が成就された事を力強く、はっきりと聞いている人たちに示した。

使徒行伝9章を参照

15章 ユダヤ人はパウロを殺す事に決めた ヘ進む(
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